輸入代行の倉庫内の様子~登録から発送まで~
皆さんが、日本にいながらアメリカ店舗の商品をオンラインショッピングして個人輸入する際、
- オパスで無料会員登録
- アメリカのオンラインショップで商品購入
- オパスから受け取ったアメリカの住所を配送先に指定
- オパスから商品到着の連絡を受け、ポータルサイトから日本へ発送指示
- 日本で商品受け取り
という具合に、スムーズな仕組みとなっています。
では、その裏では、オパスは一体どのような働きをしているのか?
今回は、オパスが荷物を受け取ってから発送するまでの流れや、よく聞かれる質問について、弊社ウェアハウスマネージャーのスティーヴに話を聞きました。
個人輸入・転送サービスの倉庫~登録編~
― まず、オパスに荷物が倉庫に到着してから発送されるまでの流れを簡単に説明してもらえますか?
スティーヴ: 倉庫に届いた荷物は一つ一つ登録されます。ラベルに記載されている店舗名、あれば追跡番号、箱の重さがシステムに登録されます。
登録済みの荷物は会員番号ごとに仕分けされ、会員の皆様から発送リクエストが出るまで倉庫に保管されます。
発送リクエストが出た荷物は、ピックチケットというリストを基に集荷して梱包されます。その後、最終的な重量を測定して送料が請求されます。
見積もりやペイパル支払いの場合は、Eメールで会員の皆様に連絡が行き、支払い完了となった後にラベルを出して発送完了となります。
― 荷物の追跡サービスでは配達済みとなっている荷物がアカウントには表示されてません。何故ですか?
スティーヴ:まず、宅配サービスの荷物は、オパスの倉庫に届けられた時にスキャンされ、各会社の追跡番号サイトで「配達完了」と更新されます。
郵便局の場合はちょっと違い、局の集荷所に荷物が届いた時点で「配達完了」と更新されるので、実際にオパスに届くのはそれより後になります。
「土曜日に届いている筈なのに自分のアカウントにはまだ表示されていない。」とお問い合わせを受けることがよくあります。その理由は、オパスの営業日は月~金曜日なので、処理上まだ届いていないことになっているだけです。
アマゾンの荷物は契約会社が配達を請け負っていて、こちらの場合も週末配達予定の荷物は翌週に持ち越されます。この際、不在通知のメールがアマゾンから送られますが、特に何もしなくて大丈夫です。
月曜日から金曜日まで毎日、昼過ぎまで各宅配サービスと郵便局の配達を受け取るわけですが、アマゾンは特に何百という荷物が一まとめで届けられます。
ここから一つ一つ登録をしていくので、配達完了から荷物がアカウントに反映されるまで、数時間かかることもあります。何卒ご了承下さい。
― 配達完了の通知にしても使うサービスやオンラインショップによってかなり違いがあるんですね。登録は一つ一つ行なわれるということですが、スキャナーに通して登録する方が早くないですか?
スティーヴ:スキャナーだと荷物のダメージに気付けないというマイナス点があります。ダメージを早期発見することで、会員の皆様も店舗に速やかに連絡が取れます。よって、少々時間がかかっても外せない大切な作業なのです。
間違った荷物が届くこともあるので、事前に申告してあればそれもこの時点でキャッチできます。
危険物扱いの商品も同様です。荷物の状態をチェックして、大きさとサイズを入力し、ラベルを貼って登録完了です。
― 倉庫に届いた時点で荷物の確認をしてほしいのですが、どうしたらいいですか?
スティーヴ:荷物の内容を画像で確認したい場合は、スキャンリクエストを出してください。申告内容の詳細と照合(サイズ、色、デザイン、型など)を希望される場合は、発送リクエストを出す際に検品のオプションを選んでください。
― 登録した荷物はどこに保管されますか?発送リクエストを出したらすぐに送ってもらえますか?
スティーヴ:登録済みの荷物は、お客様番号に基づいた独自のメールボックスに保管されます。
会員のお客様から発送リクエストが出たら、先にも触れたピックチケットを基に荷物を集めます。申告上の数と実際の数を照合して、間違いがないか確認します。
荷物の発送は、リクエストをいただいてから24時間以内に処理するように心掛けています。しかし、リクエストが集中していたり荷物に何らかの問題があったり、お支払いがされない場合は、それ以上の時間を要する場合もあります。
優先発送手数料をお支払いいただければ、優先的に処理可能です。それでも混雑している時は、やむなく翌日に持ち越されるケースもあります。
お急ぎでしたら、事前申告をしておくことをお勧めしています。
同梱発送するため荷物が全部そろうのを待っている場合は、届いている荷物で発送リクエストを作り、メモ欄に到着待ちの荷物の情報と同梱希望の旨を書いて頂ければ迅速に対応できます。
発送日を指定する場合も、同様にメモを残していただければ問題ありません。
当日の発送待ちリストの上部にリクエストが表示されるので、優先発送手数料なしで優先的に発送できます。
個人輸入・転送サービスの倉庫~発送編~
- 靴を購入したのですが、靴箱は送ってもらえますか?なるべくコンパクトにまとめて送ってもらいたいのですが。
スティーヴ:現在オパスでは、お客様から特にご指定があった場合以外、最良の方法として靴箱や帽子の箱は取り除いて梱包しています。
これは容積重量を抑えることで、お客様の発送料金を最小限に抑えるためです。
箱が欲しい場合、また他にも要望がある場合は、発送リクエストを作成するときに備考欄にメモを記入してください。
- 購入した商品が危険物なので別途料金がかかるというメールを受け取りました。店舗からは普通に発送出来ているのになぜですか?
スティーヴ:アメリカ国内で危険物を発送する際、グラウンドサービス(陸送)が利用されるので問題ありません。しかし、海外発送となると空輸になるため、気圧の関係で危険物の制限が多くなります。
危険物にもいろいろ種類がありますが、一般に店頭で並べてあるマニキュアやヘアスプレー、香水などは規定の箱に入れてラベルが表示してあれば送ることが可能です。
危険物は危険物のみで発送しなくてはならないため、通常の荷物も送る場合は箱が分かれます。
そのような理由で、送料は2件分かかります。また、危険物の発送は利用できるサービスに制限があり、手数料の有無や金額も宅配会社によって違います。
危険物* は国によって送れない物もあるので、購入前に調べておきましょう。
*オパスにも『規制品・禁制品(リチウムバッテリー・危険物)』で説明していますので、ご確認ください。
- リチウム電池単体は送れますか?
スティーヴ:リチウム電池の発送制限は頻繁に変わっています。2021年8月現在、国際航空運送協会(IATA)によると、全てのリチウム電池は危険物とみなされ、安全な輸送のために特別な取り扱いが必要です。
UPSではリチウム電池単体は危険物扱いの対象となり、完全規制対象の危険品としての出荷準備・手続きが必要となりました。
携帯電話用のモバイルバッテリーも危険物扱いになります。この要件変更により、追加手数料が適用される場合があります。
また、発送先住所によっては発送できない場合もあります。リチウム電池本体を購入の場合は、事前にオパスの『お客様窓口』にご確認ください。
- 送料を購入前に知りたいのですが、発送見積もりは送ってもらえますか?
スティーヴ:荷物の大きさや形状によって発送料金は大きく違ってきます。
宅配の場合は重量と容積重量のどちらか重い方で送料が決まるので、最終的な箱の大きさと重さがわかるとより正確な見積もりを出すことができます。
発送リクエストを出すときに、発送方法の選択肢から「見積もりを送ってください」を選んでください。
また、国際発送は国内発送よりはるかに多くの人手と行程を通し、荷物の取り扱い方法も異なります。
ガラス製品など壊れ易い製品は、店舗から送られたままの状態で海外に送るのはとても危険です。
特に、eBayなどのオークションサイトで購入した品は、緩衝材無しで送られてくることも珍しくありません。
オパスでは、梱包が過剰にならないよう常日頃から気をつけていますが、破損を防ぐため緩衝材で補強する場合もあります。
そうなると、箱のサイズが大きくなって送料が少々上がる場合もあります。
割れ物を送る際は、破損を防ぐための配慮のもと、送料もそれに合わせて増す可能性があることにご注意ください。
- 複数の商品を購入したので、全部1つにまとめて送って欲しいと伝えたのに、2つの箱に分けて届けられました。何故ですか?
スティーヴ:荷物を1つにまとめて梱包すると、発送料金が安くなると思われがちですが、例外もあります。
例えば、野球のバットとバスケットボールを一緒に送るとしましょう。この2つを1つの箱に同梱すると、縦の長さはバットに合わせられ、横幅と高さをボールに合わせた箱を使わなければなりません。
そうすると、荷物の容積重量が実重量を上回り、送料も高くなってしまうのです。
オパスでは、梱包専門のチームがこのようなケースを理解しているため、荷物をわざわざ別々の箱に入れて、お客様のために送料が実重量により近くなるようにして発送しています。
- せっかく荷物がOPASに届いたのに、輸入制限の対象になる商品があって日本に発送できないと言われました。輸入制限がある物とは何ですか?
スティーヴ:ワシントン条約(動物・植物)に抵触する素材の商品は輸入できません。その他の商品でも国によって輸入制限が異なります。また、宅配会社によっても違います。
オパスの『輸出入禁止・規制品目』にも概要を載せていますが、ここで書かれている制限は一部ですので、正確に知りたい場合はservice@opas.comまで気になる商品のリンクを付けてお問い合わせください。もちろん日本語で結構です。
以上、我らがオパスのオペレーション隊長である、スティーヴにウェアハウスの裏情報を伝えてもらいました。日頃から個人輸入の商品の流れを知っているからこその内容だったと思います。
オパスでは、お客様に寄り添ったサポートを提供していますので、他にも何か知りたいような情報がありましたら、いつでもご連絡ください。