個人輸入物語⑥ ~はじめての輸入制限 1~

順調に個人輸入を楽しんでいた愛子だったが、思わぬ障壁にぶつかった。

まさに、青天の霹靂だった。

 

それは、個人輸入仲間になった太田(個人輸入物語参照)と共に、それぞれが気になった商品や日本では見かけないようなお菓子などを購入し、個人輸入ライフを充実させていた、そんなある日のこと。

 

いつものように夫の良彦を会社に送りだし、娘を幼稚園に連れて行ってから一通り家事をこなす。

そして一息ついたところで日課になっているネットサーフィンをするためにPCを立ち上げた愛子は、新着メールに気付いた。
すっかりおなじみになったオパスのメールアドレスだ。

 

(あら? オパスからメールが来ているわ。アメリカから出荷されたお知らせかしら?)

 

何気なく開いたそのメールの内容に、愛子は思わず「えっ!?」と声を上げた。自分の声の大きさに自分自身で驚いてから、あらためてそのメールの内容を確認する。

 

それは、発送のリクエストを出した荷物が「個人輸入」の制限を超えているために個人輸入として発送することができない、というお知らせだった。

 

(どういうことかしら? 確かに今回はちょっと多いかなーっ、とは思ってはいたんだけど……。個人輸入の制限ってなにかしら?)

 

愛子が買ったものは、ジュースやお菓子、そしてキッチンツールに食器など、台所関係のものをひととおり。

あまり日本でみかけないカラフルでキャッチ―なそれらに心が躍り、ついつい多めに購入したのはつい先日。この時の商品がすべてオパスに届いたため、日本に送るようにオパスにリクエストをした矢先の出来事だ。

 

愛子が購入した商品が「食品衛生法」に基いて個人輸入の範囲を超えてしまっている、ということだった。

 

(……だめだわ、目がすべって読めない)

 

もともと長い文章を読む事が苦手な愛子は、食品衛生法について書かれている厚生労働省のホームページをそっ……と閉じて、オパスに問い合わせるために受話器をとった。

 


 

要約すると、「食品や添加物、器具、容器包装及び乳幼児を対象とするおもちゃ」が合計約10キロを超えると、食品衛生法という法律に基づいて厚生労働省に輸入届出をしなければならない、ということだった。

 

「食器や赤ちゃんのおもちゃもなんですか!?」

 

びっくりして電話に出たオパスの女性スタッフに大きな声で叫んでしまった。急な大声に、さぞ彼女も驚いたことだろう。

 

「ひととおり揃えられたために、かさ張ってしまわれたのですね。たとえ本当に個人様のご利用であったとしても、残念ながら定められた量を超えてしまうと個人輸入できないんです。商業輸入という形でしたら可能ですが、手続きは本人が行っていただかないといけませんので……」

 

申し訳なさそうなその説明に、愛子も眉尻を下げた。法律ならば、仕方がない。

 


 

選択肢は、ふたつ。
・個人輸入可能な範囲にわけて、30日毎に分けて発送する。
ただし、30日を超えると保管料(30日以降、$1/日/お荷物(1m3未満)、$2/日/お荷物(1m3以上))が必要。

 

 

・どうしても欲しい商品だけを輸入し、他のものは返品する。
返品手数料は、オパスが返品発送処理のみを行う場合(店舗への連絡などは含まず)…1箱につき$10
すべての手配をオパスが行う場合…1箱につき$30

 

 

各種手数料

 

 

 

 

愛子はどちらか悩んだ結果、保管料を支払って2回に分けて輸入をすることに決めた。
ジュースやお菓子だけを先に個人輸入し、しっかりと30日をあけてからキッチンツールと食器を輸入する。

 

 

思わぬアクシデントに、愛子は買ったばかりのクッキー缶を開けながら「個人輸入って、楽しいだけじゃないのね」と気を引き締めたのだった。

 

 

「次に輸入するときは、あらかじめ確認しておかないといけないわ。輸入の制限って、他になにがあるのかしら……?」

輸出入禁止・規制品目

 

開けたクッキーは、とても甘かった。カロリーの制限も気にしたほうが良いかも、と頭の隅で思ったが、それよりも個人輸入の制限が気になる愛子であった。

 

なお、カロリーのほうが気になっている方は、こちらの記事をどうぞ。

ダイエットの強い味方!低インシュリンの補助食品を個人輸入してみよう!

 

 

 

前話 個人輸入物語⑤~はじめてのオークション~

次話 個人輸入物語⑥~はじめての輸入制限2~

 

*この物語の登場人物はフィクションです

 

コメントする