規制品・禁制品(リチウムバッテリー・危険物)

航空危険物の発送

国内発送か国際発送に関わらず、空輸を伴う発送の場合は、航空危険物とはなにか、またどのようなものが航空危険物に該当するのか知っておくことが重要です。
航空危険物の発送についての理解を深めておくことで、輸送中のトラブルや差し止め・没収を防ぐことができます。

1. 航空危険物とは

航空危険物は、航空機や搭乗する乗客、乗務員等の安全を脅かす恐れのある物品または物品のことを指します。
私たちの身の回りにあるものや日常生活で使うものも航空危険物であることがあります。
航空危険物は航空輸送が禁止されているものと、適切な梱包と数量制限により安全が確認できれば輸送できるものがあります。
下の表のとおり、航空危険物は9つのクラスに分類され、そのうちOPASが発送できるものは表の右側に示されるもののみとなります。
なお、OPASが発送可能なものであっても、発送先国の規制により輸入できない場合もあります。
国により輸入に関する法律や規制は異なりますので、予めご確認のうえ、商品を購入してください。

発送可能か確認いたしますので、アルコールを含むウェットワイプをご購入の際は、事前に商品の詳細が掲載されている商品URL、または製品安全データシート(MSDS:Material Safety Data Sheet)をご提供ください。

クラス分類航空危険物の主な例
OPASが発送できないものOPASが発送できるもの
1火薬類花火、クラッカー、弾薬 
2高圧ガスライター用補充ガス、ダイビング用ボンベ、キャンプ用ガスボンベ、カセットコンロ用ガスボンベ、スプレー缶、消火器 
3引火性液体アルコール度の高いヘアケア商品  (ヘア塗料、ヘアトニック、育毛剤、塗料、ライター用燃料、アルコール飲料 
4可燃性物質類マッチ、炭 
5酸化性物質類小型酸素発生器、過酸化物、漂白剤 
6毒物類殺虫剤、農薬 
7放射性物質放射性物質、プルトニウム、ラジウム、ウラン、セシウム 
8腐食性物質液体バッテリー、水銀 
9その他の有害物件電子タバコ、エンジン、その他ドライアイス、アスベストなど人に不快感を与えるような麻酔性、有毒性をもった物質

すべての商品は容器ひとつにつき容量が500ml以下であること:

香水(※1), マニキュア, ハンドサニタイザー(手指用アルコール消毒剤)、エッセンシャルオイル(※2)、フレグランスミスト
(下記の発送は※3をご確認ください)
リチウム電池、モバイルバッテリー(バッグなどに内蔵されているものも含みます)

※1 香水は発送可能ですが、多くの国で数量制限が設けられており、また利用できる運送会社が決まっています。
多くの場合、発送できるのは、少量かつ個人使用を目的とする場合に限られます。数量が多い場合には事前にカスタマーサービスにお問い合わせください。

※2 エッセンシャルオイルやアルコール度の高いヘアケア商品 (ヘア塗料、ヘアトニック、育毛剤など)を発送する場合は、MSDS(Material Safety Data Sheet – 化学物質安全性データシート)を販売元から入手し、OPASへご提出いただく必要があります。
MSDSは化学品を扱う事業者が他の事業者に化学物質を提供する際に、化学物質の特性や取扱い方法などに関する情報を提供するための書類です。

※3 リチウムイオン電池の発送は、電池が機器に内蔵されているか、付属しているか、電池単体かによって対応が異なります。
発送を希望する機器が次の①~③のどれに該当するかご確認ください。

①リチウムイオン電池内蔵または付属(機器に内蔵または付属されているもの)

例)ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末、デジタルカメラ、ビデオカメラ

②リチウムイオン電池単体 + 使用機器

例)ノートパソコンの交換用バッテリー + バッテリーを使用するノートパソコン ※両方を同梱する

③リチウムイオン電池単体(リチウムイオン電池そのもの)→ 航空危険物に該当

例)モバイルバッテリー、ノートパソコンの交換用バッテリー

①または②の場合は、通常どおり発送可能です。

③の場合も、発送可能ですが、航空危険物に該当します。

2. OPASができること

荷主として航空危険物を取り扱うには、教育訓練を受け、試験に合格し、航空危険物取扱の国際資格が必要となります。
OPASではこの資格を有する専門スタッフが以下の対応を行います。

  • 道路輸送においてはADR(道路での危険物の国際輸送に関する欧州協定)に則り、発送手配を行う
  • 航空輸送にいてはIATA(国際航空運送協会)に則り、発送手配を行う
  • 航空危険物かどうかの識別、輸送条件の確認、適切な梱包、ラベリングを行う
  • 航空会社へ提出するための危険物申告書の作成、署名を行う

航空危険物の輸送は様々な要件を満たさなければならないため、資格を持つ専門スタッフにより特別な対応が必要となりますが、お客様にはできるだけお手数をおかけしないよう、プロセスの簡素化に努めております。

3. 危険物取扱手数料

OPASは航空危険物の発送にあたり、お客様から手数料はいただきませんが、運送会社には危険物取扱手数料として$107.5~$145.0を支払う必要があります。
お客様がOPASに送料をお支払いいただく際に、危険物取扱手数料を併せてご請求させていただき、OPASから運送会社へ支払います。(クレジットカードの場合は送料と合わせて請求します。PayPalの場合はメールにてお知らせします。)

注意事項:

  • リチウムの内容量、ワット時定格、数量、重量等の制限があります。
    制限を超える電池、中古の電池、MSDS(Material Safety Data Sheet – 化学物質安全性データシート)を発行していない製造業者からの電池は発送できません。 詳しくはお問い合わせください。
  • リチウムイオン電池は電力を供給するための機器が同梱されている発送の場合、危険物取扱手
    数料はかかりません。
    例といたしまして、ラップトップとそのラップトップ用の予備のリチウム電池2個を同梱発送
    する場合、危険物取扱手数料はなしで発送が可能です。
    最大2個の予備電池を一緒に発送できますが、各予備の電池は100wh(ワット時定格)未満
    である必要があり、1箱につきバッテリー重量が5㎏を超えての発送はできません。
    別の例として、携帯電話のリチウム電池がラップトップに同梱されている場合、その電池はラ
    ップトップに電力を供給するためのものではないため、電池は危険物と見なされ、危険物取扱
    手数料とその条件が適用されます。
    重要なのは、その電池が同じ荷物に梱包されている機器に電力を供給するものであることです。
  • 発送先国がリチウムイオン電池の輸入を制限している場合は発送できません。(日本は制限されていません。)詳しくはこちら
  • 日本へ発送する場合にご利用いただける運送会社はFedEx (FedEx Priorityまたは、FedEx Economy)のみです。
  • 発送リクエストをお送りいただく際、発送リクエスト作成画面にあります備考欄に航空危険物が含まれている旨、アイテム番号を添えてご入力ください。
    発送先国やご選択の運送業者により、危険物取扱手数料が異なります。
    また運送業者の規定により航空危険物とその他の物を分けて梱包する必要がある場合があります。
    FedExで日本へ発送する場合、リチウムイオン電池は、それ以外のお荷物とは別々に発送する必要があるため、発送リクエストを分けてお送りください。
    備考欄につきましては、下記の5番目をご参照ください。
      https://opas.com/ja/how-it-works-2/
  • 航空危険物を梱包した箱には特別なラベルを貼る必要があり、ラベルを貼る面が取れる大きさの箱に梱包しなければなりません。
    そのため内容物が小さい場合、大きめの箱に梱包することになります。
    料金は箱の実重量または箱の寸法から計算される容積重量のいずれか大きい方により計算されるため、通常より送料が高くなる場合があります。
    なお、航空危険物を梱包した箱の容積重量の最小値は13ポンドとなります。少ない量の危険物でも、送料、危険物取り扱い手数料をあわせて、$250-400を目安にしていただけますよう、宜しくお願い申し上げます。
  • 通常、発送手配は、お客様からリクエストをいただいてから、翌営業日までに手配させていただきますが、危険物につきましては、必要書類の作成や特別な梱包等が必要になるため、通常よりお時間をいただきます。
    予め何卒ご了承ください。
  • 航空危険物やその分類を特定するため、MSDS(Material Safety Data Sheet – 化学物質安全性データシート)の提出をお願いする場合があります。販売元にお問い合わせいただき、取り寄せていただきますようお願いいたします。

購入を希望する商品が航空危険物に該当するか分からない場合は、商品を購入する前に、OPASのカスタマーサービス(service@opas.com)にご相談することをお勧めします。
航空危険物に関するお問い合わせの際は、商品の詳細、発送先住所(国、都市、郵便番号)、数量、商品が掲載されているウェブサイトのURLをお知らせください。
いただいた情報から、発送可能かどうかを判断しご連絡いたします。